屋久島の魅力を徹底解説!絶対に行きたいおすすめの観光スポット7選
目次
屋久島の見所は?
屋久島の魅力を簡単に紹介
屋久島は、鹿児島県本土の最南端佐多岬の南南西約60km先の海上に浮かぶ島です。
人口は約1万人で面積は伊豆大島の約5.5倍の広さを誇る約505k㎡となっています。
本土5島を除いた日本の島の中で8番目に広い屋久島は、森、山、滝、川、そして海と自然をとことん満喫できる場所です。
そこで今回の記事では、屋久島の見どころ・魅力を徹底解説いたしますので、旅行前の参考にしていただければ幸いでございます。
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世界自然遺産に登録!手付かずの豊かな自然
屋久島は、1993年12月11日に日本初のユネスコの世界自然遺産として認定されました。
認定された理由は、標高差による植物の違いや暖かい地域の生態系の変遷の研究をする場所として重要であることと、屋久杉をはじめとした植物が織り成す特異な景観であることの2つといわれています。
屋久島は世界自然遺産に認定される前の1964年3月16日に国立公園に指定されており、植物学者や動物学者が「類を見ない島」、「人類の至宝」と評するほど、手付かずの豊かな自然が広がっているのです。
樹齢7000年以上の縄文杉が作り上げる
パワースポット
日本屈指のパワースポットといわれている屋久島ですが、そのゆえんは、先ほどお伝えした世界自然遺産の認定理由と重なります。
世界自然遺産の認定理由の一つである「屋久杉が織り成す景観」が、屋久島をパワースポットにしているのです。
その最たるものとして君臨するのが縄文杉です。
そもそも屋久島にある杉は、樹齢1000年未満の杉を「小杉」、樹齢1000年以上の杉を「屋久杉」と呼びます。
屋久杉のうち樹齢が7000年以上といわれているのが縄文杉で、屋久島のほぼ中心、標高1300mの山の中にそびえ立っています。
縄文杉を中心とした雄大な景色に、「自然の生命エネルギーを感じる」という方が続出し、日本屈指のパワースポットとして認知されるようになりました。
屋久杉について詳しくはこちら↓
意外と知られてない屋久島のマリンレジャー
屋久島のシンボル、縄文杉が山の中にあることから、屋久島観光といえば「山」という方が多いと思います。
その「山」の恩恵を受けた「海」にも注目が集まっています。
屋久島の手付かずの木々がつくりだす栄養と屋久島の近海を流れる黒潮によって育まれた屋久島の「海」は透明度が高く、生息する魚の種類が豊富です。
また、ウミガメの産卵地としても有名です。
美しい海を楽しめるシュノーケリングやダイビング、カヤックやSUPができるスポットが屋久島には数多く存在しているので、ぜひチェックしてみてください。
温暖な気候
屋久島は前述で触れた黒潮の本流が近海を流れており、その影響で平地では年間平均気温が約20℃となっています。
東京の年間平均気温が約15℃ではあるものの、数字では違いがわかりにくいかもしれません。
そこで、この年間平均気温の違いを気温差が5℃あると変わるといわれる服装で比べてみることにします。
そうすると、東京の約15℃はセーターを着るぐらいであることに対して、屋久島の約20℃では薄手のカーディガンで十分であるほどの差があることがわかります。
↓屋久島での服装について詳しくはこちら↓
では、なぜ黒潮が近海を流れることで温暖な気候になるかというと、黒潮は赤道の近くで暖められた海水が大陸に沿って流れているという点がポイントです。
黒潮はちょうど屋久島のあたりで太平洋へと抜けていくルートをとっているため、屋久島はダイレクトに黒潮の影響を受けているのです。
また、この黒潮は屋久島に多くの雨を降らせる要因にもなっています。
黒潮が運んできた水分が多く暖かい空気は、標高1000mを超える屋久島の山々で冷やされ、雲となります。
そのため、屋久島の年間降水量は約4500ミリに達し、日本で一番降水量が多い場所になっているのです。
東京の年間降水量は約1500ミリと屋久島の3分の1であることからも、その差は歴然といえるでしょう。
特筆すべきは冬の降水量であり、12月〜2月にかけて東京は平均50ミリ前後のところ、屋久島は270ミリ前後となっていて、冬でも雨が多いのが屋久島の特徴です。
昭和初期~終戦直後に活躍していた作家の林芙美子氏の小説「浮雲」において、「屋久島はひと月に35日雨が降る」という記述があるほど屋久島は雨の日が多いので、1年中雨具を手放せません。
このように屋久島には島特有の気候があるので適応できるような対策をしておきましょう。
屋久島への行き方
屋久島は飛行機か船で行くことができるため、まずは飛行機での行き方からご紹介させていただきます。
羽田空港から出発する場合は、伊丹空港、福岡空港、鹿児島空港のいずれかの空港で飛行機を乗り継ぎ、屋久島空港へ向かうというルートになります。
羽田空港から鹿児島空港までの所要時間は約2時間、鹿児島空港から屋久島空港までの所要時間は約35分、合計約3時間弱の空の旅です。
これを見ていただければわかる通り、近畿地方や福岡近郊にお住まいの方は、直行便で屋久島に行くことができます。
伊丹空港からは約2時間、福岡空港からは約1時間で屋久島にアクセスすることが可能です。
関西国際空港からも行くことはできますが、羽田空港と同じように乗り継ぐ必要があります。
所要時間は伊丹空港を利用する場合とさほど変わりませんが、近畿地方にお住まいの方は乗り継ぎの必要がない伊丹空港から行く方が良いでしょう。
屋久島への行き方について詳しくはこちら↓
続いて、船での行き方のご紹介です。
船で屋久島に行く場合は、鹿児島本港南埠頭を利用します。
鹿児島空港から連絡バスが走っており、約1時間かけて鹿児島本港へ移動します。
新幹線の場合は鹿児島中央駅からバスで20分ほど揺られると、鹿児島本港に行くことが可能です。
船は高速船とフェリーの2種類あり、移動時間は高速船を利用する場合は約2〜3時間、フェリーを利用する場合は約4時間です。
なお、屋久島の空の玄関口である屋久島空港と海の玄関口の1つである安房港は島の東側、もう1つの海の玄関口宮之浦港は島の北側にあります。
注意点としては、先ほどお伝えした通り、屋久島は雨の日が多いです。
その影響で欠航にもなりやすいため、飛行機で行く場合も船で行く場合も、最新情報をこまめに確認するようにしてください。
屋久島観光におすすめの時期
屋久島の魅力は森、山、滝、川、海、あらゆる自然を味わうことができるところです。
1年を通じて温暖である屋久島でも、時期によってさまざまな顔を持っているのです。
ここからは、屋久島観光におすすめの時期をご紹介させていただきます。
屋久島のベストシーズンについて詳しくはこちら↓
桜シーズン
屋久島は1月中旬からカンピザクラという桜が咲き始めます。
3月の初旬になるとヤマザクラが咲き始め、山肌が桜色に染まり始めます。
ヤマザクラの見頃は3月下旬〜4月中旬で、この頃の屋久島はお花見客でいっぱいです。
紅葉シーズン
屋久島の紅葉シーズンは11月が全盛期ですが、本土の紅葉とは一味違います。
紅葉といえば、山一面が黄色や朱色に染まっている風景をイメージするでしょう。
しかし、屋久島の紅葉は、緑の中に黄色と朱色が散りばめられたような風景になっています。
その理由は、屋久島に自生する樹木のほとんどが常緑樹であるからです。
紅葉シーズンの屋久島の山道は周りが緑で足元が黄色や朱色という本土では味わえない空間の中を歩くことができます。
水遊びベストシーズン
屋久島で水遊びを楽しむのに適したシーズンは、7月〜9月です。
また、屋久島の梅雨明けは7月下旬頃であり、この時期をもって屋久島の夏到来です。
屋久島は雄大な森林がつくりだす透明度の高い川や海が広がっており、シュノーケリングやダイビング、カヤック、SUPなどが楽しめます。
また川では沢遊びができるツアーもあるので必見です。
穴場時期
このように、ベストなシーズンがオールシーズンといっても過言ではない屋久島ですが、実は穴場の時期があるのです。
それは2月です。
2月は紅葉が終わり、花見の全盛期の間の時期であることに加えて本格的な山歩き(トレッキング)シーズンの前ということもあり、屋久島を訪れる方は少ない傾向にあります。
そのため、ゆっくり屋久島の大自然を満喫したいという方は、2月がおすすめです。
屋久島の2月の気温などについて詳しくはこちら↓
屋久島の魅力満載!
おすすめ観光スポット7選
ここまで、屋久島全体の特徴をご紹介しながら魅力をお伝えしてきました。
そんな屋久島を思う存分楽しめる場所はどこなのかが気になってきたかと思います。
続いては屋久島の魅力を思いっきり感じられるスポットをご紹介させていただきますので、旅行計画の参考にしてください!
縄文杉
縄文杉は屋久島のほぼ中央に位置し、標高1300mの山の中にあります。
縄文杉に行くためには、島の東側にある荒川登山口もしくは島の北東部にある白谷雲水峡から歩く必要があります。
どちらのルートも往復20kmほどの距離を約10時間かかるのですが、登山初心者の方は荒川登山口ルートで行くのが基本です。
なぜなら、荒川登山口ルートは山道の大半が整備されたトロッコ道となっているため、歩きやすいからです。
縄文杉へ行くのであれば、トレッキングツアーを申し込むと良いでしょう。
縄文杉は高さ25.3m、周囲は16.4mの大木でその姿を目の前にすると圧巻という一言につきます。
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ヤクスギランド
ヤクスギランドは屋久島のほぼ中央にある自然休養林です。
自然休養林とは、景観が美しく、安らぎや心身の緊張をほぐす効果を与えてくれる森林のことを指します。
駐車場があるためレンタカーで行くことができ、路線バスも停車するので、屋久島の森林を気軽に楽しむことができます。
ヤクスギランドは、散策の目安時間と距離が記載された鑑賞コースの看板を筆頭に、案内板や説明板が多く設置されているので、一人でも安心して散策することが可能です。
また、ヤクスギランドを6kmほど進んでいくと紀元杉と呼ばれる樹齢約3000年の屋久杉を鑑賞できるので、少し足を伸ばしてみるのも良いかと思います。
なお、ヤクスギランドにもトレッキングツアーが用意されています。
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ウィルソン株
ウィルソン株は、荒川登山口ルートで縄文杉に向かう途中にある約400年前に島津藩が伐採した樹齢約3000年の屋久杉の切り株です。
大正時代にアメリカの植物学者のウィルソンが屋久杉を調査しに来た際、この株の存在を世に広めたことからウィルソン株と呼ばれています。
ウィルソン株は中が空洞になっており、空を見上げるとハート型に見える部分があることから、恋愛成就のパワースポットとして女性からの人気を集めています。
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宮之浦岳
宮之浦岳は、屋久島のほぼ中央にある標高1936mの九州最高峰の山です。
「洋上アルプス」という2つ名を持っており、その山肌はなだらかです。
山頂では、天気が良いと鹿児島本土の大隅半島や隣の種子島、口永良部島など遠くまで見渡せるほどの大パノラマが広がっています。
宮之浦岳には淀山登山口から入山し、登ることが可能です。
淀山登山口までは空港や港から車で1時間〜1時間30分ほどかかります。
山頂までの道のりは、前半が森林、後半は山の尾根を歩くコースとなっていて、登山をするには良いロケーションとなっています。
ただし九州最高峰ということもあり、登山の難易度は高いです。
そのため、普段から山登りをしている方でもトレッキングツアーに参加するようにすると安心して登ることができるでしょう。
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白谷雲水峡
白谷雲水峡は、屋久島の海の玄関口である宮之浦港から車やバスで30分ほど南に進むと見えてくる森林地帯です。
白谷雲水峡には、ジブリの名作「もののけ姫」の舞台になった「苔むす森」がある場所として知られています。
また、最奥には「太鼓岩」という花崗岩の巨石があり、太鼓岩の周りにある植物が四季折々の自然の絨毯をつくりだしており、まさに風光明媚といえるでしょう。
白谷雲水峡は4時間ほどで楽しめるトレッキングツアーがあり、初心者でも訪れやすいので、人気のあるスポットになっています。
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大川の滝
大川の滝(おおこのたき)は、屋久島にある滝の中で最大規模となっており、その落差は88m、1990年4月28に「日本の滝百選」に選ばれた猛々しい滝です。
場所は屋久島の西部に位置し、屋久島の海の玄関口の1つである安房港から時計回りに進む形で車を走らせて約50分、空の玄関口屋久島空港からは車で約1時間かかります。
大川の滝の最大のポイントは、滝壺のすぐ近くまで歩いて行けることです。
落差88mの滝を至近距離で見ることで、より屋久島の雄大な自然のパワーを感じることができるでしょう。
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一湊海水浴場
一湊海水浴場は屋久島最北端の港町である一湊にある海水浴場です。
一湊は漁師が自分の船の位置を確認するための目標となっていた矢筈岬があり、この場所は漁師にとっては神聖な場所となっています。
ちなみに一湊はサバ漁が盛んです。
また、一湊の海には巨大なサンゴ礁があり、ダイビングやシュノーケリングスポットとして名を馳せています。
7月〜8月は海水浴客で賑わっており、それ以外の時期は1年を通してダイバーが集まる場所になっているため、マリンアクティビティにご興味がある方はぜひ訪れてみてください。
一湊海水浴場について詳しくはこちら↓
まとめ
今回は屋久島の見所や魅力をたっぷりとお伝えいたしましたが、参考になりましたでしょうか?
屋久島は1年を通じて、大自然を満喫できる場所です。
春夏秋冬のそれぞれに魅力がある屋久島を、ぜひ思う存分楽しんでみてください!
屋久島で生命エネルギーを蓄えて、ここでしか得られない活力を手に入れてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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