
屋久島が世界自然遺産に登録された理由とは?名スポット縄文杉はじめ屋久島の魅力を紹介
目次
日本初の世界自然遺産!
屋久島の世界遺産登録はいつ?
屋久島は鹿児島県大隅半島の南南西に位置し、自然の豊かさと美しい景色で知られる観光地です。
1993年に世界自然遺産に登録され、日本初の世界自然遺産としても注目されました。32年経った今でも多くの方が訪れる魅力の屋久島をご紹介します。
◆屋久島への旅行を検討している方
◆世界遺産の屋久島の自然を満喫したい方
◆世界自然遺産になった理由を知りたい方
◆屋久島で自然を満喫できるアクティビティを探したい方
この記事では、その理由と自然を体感できるツアーについて紹介しますので屋久島旅行の参考にしてみてくださいね!
屋久島の魅力と世界遺産になった理由
まずは、屋久島が世界遺産に登録されることになった理由について解説します。一般的に世界遺産に登録されるための条件は非常に厳しく、登録に値する普遍的な価値や地球の歴史を正確に記述するような地理的な特徴、貴重な生態系などが存在している必要があります。
さらに、これらの環境が適切な面積を有しており、開発などの影響を受けずに自然本来の姿が維持されている、というようなことも重要な条件です。
低地の亜熱帯植物から高山植物まで、標高ごとに異なる自然が広がる。
◆屋久杉の原生林
樹齢1,000年以上の巨木が生息し、太古の森が残る貴重なエリア。
◆豊富な降水量
年間降水量8,000mm超の山岳地帯が、美しい森や清流を生み出す。
◆固有種・希少種の宝庫
ヤクシカ・ヤクザルなど、ここにしかいない動植物が多数生息。
◆人の手が入らない自然
原始的な森が広がり、自然のままの姿が保たれている。
屋久島はこのような厳しい条件を全てクリアしたため、世界遺産として登録されたのです。
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屋久島でしか見れない珍しい動物
屋久島には、ここにしか生息していない固有種が多く存在しており、それらの生態系が守られていることが自然遺産への登録を可能にしたともいえるのです。
実際に屋久島の固有種をいくつかご紹介いたしますので、事前にチェックして屋久島の動物に対する知識を深めてみてください!
ヤクシカ
まずご紹介するヤクシカは日本に広く分布しているニホンジカの亜種で、体長は1メートルから1.5メートルほどです。
ヤクシカはニホンジカに比べて体が小さく、角の長さも短い傾向にあります。
また、ニホンジカの角は4本に解れていることに対し、ヤクシカの角は3本に分かれています。
ヤクシマザル
次にご紹介するのは、ニホンザルの亜種とされるヤクシマザルです。
ヤクシマザルはニホンザルの亜種であることから外見や習性、食性もほとんど変わりませんが、ヤクシカ同様、本州に生息する種類に比べると身体がやや小柄であり、体毛の色や質感も異なるとされています。
ヤクシマジネズミ
出典:環境省
また、屋久島にはヤクシマジネズミという名前の変わったネズミも生息しています。
このネズミは体長10センチメートル、体重が10グラム程度という非常に小さな生き物です。そして、ヤクシマジネズミはネズミと名がついているものの、目が退化しているモグラに近い生き物であるとされています。
ヤクシマヒメネズミ
さらに、屋久島にはヤクシマジネズミ以外にもヤクシマヒメネズミという名前の小型なネズミも生息しています。このネズミはヤクシマジネズミとは異なり、一般的にイメージされるような姿をしており、普段は山の中に生息していますが、時折、低地に下りてきて人家に住み着くこともあるようです。
屋久島にはここでご紹介させていただいた動物以外にも多くの珍しい生き物が生息しているため、屋久島を訪れた際には、ぜひこれらの生き物を探してみてください。
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樹齢が長くて貴重な屋久杉
屋久島の標高500メートルを超える山地に自生しているスギは屋久杉と呼ばれています。
屋久杉は非常に緩やかに成長する性質を持っているため、材質が緻密で腐食しにくいという特徴があります。
また、非常に樹齢が長いことで知られており、一般的なスギの平均樹齢が500年程度とされていることに対して屋久杉の中には樹齢が2000年を超えているであろうものも存在するのです。
そんな屋久杉が立ち並ぶ屋久島スギ原始林は、国の特別天然記念物にも指定されています。屋久島の中でも有名な杉をご紹介します。
縄文杉
屋久杉の中でも最も広く知られているのが縄文杉です。
縄文杉は環境問題への関心が高まっていた1983年に当時の環境庁が7200歳として紹介したことで、一躍全国的に名が知られることになりました。
いまだに正確な年齢は不明、まさに屋久島の歴史を見守り続ける神木。
◆日本最大級の屋久杉
幹回り16.4m・高さ25.3mの堂々たる姿は圧巻。
◆国の特別天然記念物
その生命力に圧倒される! 幹の一部は空洞になっているのに、今なお力強く生き続ける奇跡の木。
◆屋久杉の中で最も有名な縄文杉
到達には往復約10時間のトレッキング! 道中には絶景ポイントや他の屋久杉も点在し、冒険気分を満喫。
縄文杉についてもっと詳しく↓

大王杉
屋久杉の王者のような、その名にふさわしい貫禄を持つ大王杉。
屋久島のパワースポットのひとつ とも言われ、大自然のエネルギーを全身で感じることができます。
巨木がひしめく屋久島の森の中でも、圧倒的な存在感を誇る大木。
◆縄文杉に続く巨大な杉
幹回り11.1m・高さ24.7m! その巨大さに、思わず見上げるほどの迫力。
◆トレッキング初心者でも見に行ける
縄文杉ルートよりもアクセスしやすく、気軽に巨木を体感できる。
大王杉についてもっと詳しく↓

夫婦杉
仲良く寄り添う2本の杉 がまるで夫婦のように見えることから名付けられ、縁結びの木として人気の夫婦杉です。
長い年月をともに生きてきた、まさに理想の夫婦像。
◆パワースポット
カップルや夫婦で訪れたい人気のスポット。手をつないで写真を撮れば恋愛が成就するとも。
◆トロッコ道を歩いて出会える
比較的歩きやすい道で、屋久島トレッキングの最初のハイライトにぴったり。
夫婦杉についてもっと詳しく↓

屋久島世界自然遺産の範囲
既にご紹介したように、屋久島の自生林や西部の林道付近などの島の約21パーセントが自然遺産に登録されています。
また、この登録に先立ち1993年には当時の屋久町と上屋久町の両町議会が屋久島の自然の保全を目的に屋久島憲章を制定しました。
これにより、屋久島の自然環境の保全の重要性が改めて認識されることになり、世界遺産登録への指針となったのです。
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屋久島に行ったら屋久杉を見に行こう!
屋久杉が見られるおすすめツアー
さて、ここからは既にご紹介したような屋久杉を見ることのできるおすすめのツアーについてご紹介します。
一般的な屋久杉だけでなく縄文杉や紀元杉といった個別に名前の付けられるほど巨大な木も見ることができるため、屋久島を訪れる際はぜひこれらのツアーに参加してみてください。
どのツアーも屋久島ならではの魅力が満載であるため、要チェックです!
縄文杉ツアー
屋久島アクティビティのトレッキングツアーの中には、縄文杉を見ることのできるツアーがあります。
その一例としては、トロッコ道と登山道の片道11キロメートルを8時間から10時間かけてトレッキングをする、というツアーがあります。
このルートでは、縄文杉だけでなく倒木更新や切り株更新を経た樹齢百年程度の三代杉や推定樹齢2000年、周囲13.8メートルの巨大な切り株であるウィルソン株、大王杉や、夫婦杉などを見ることができるのです。
トレッキングとして山道を歩きながら、これらのポイントを巡り、目的の縄文杉へ到達することで、かけがえのない達成感を味わうことができるでしょう。
また、トレッキング初心者や体力にあまり自信のない方には、体力に合わせてルートを選べるような縄文杉トレッキングツアーもあるため、自身の体力に合わせて縄文杉ツアーを行える点が魅力的です。
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紀元杉ツアー
屋久島には縄文杉だけでなく樹齢3000年ともいわれる紀元杉という名前の杉の巨木があります。
屋久島アクティビティのヤクスギランドから紀元杉トレッキング&島内観光ツアーでは、樹齢1000年を超える屋久杉に出会うことのできるハイキング、トレッキングエリアであるヤクスギランドを経て、紀元杉へと向かいます。
縄文杉は登山をしなければ到達できない場所にあることに対して、紀元杉は車道沿いに自生しているため、登山をすることなく気軽に見ることができるのが大きな特徴です。
このツアーは体力に自信のない方や6歳以上のお子様、70歳以上の方の参加も可能なため、幅広い方におすすめできるツアーになっています。
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屋久島世界遺産センターに行ってみよう
世界遺産の島、屋久島に訪れる際は屋久島世界遺産センターを訪れてみてください。
この屋久島世界遺産センターでは、屋久島の魅力が解説されているとともに、自然の成り立ちや環境保全に向けた取り組み、登山の際のマナーやルールまで幅広く紹介されています。
屋久島の自然とそこを楽しむための情報を集めたい場合は、ぜひ屋久島世界遺産センターを訪れてみてください。
アクセス:屋久島空港から車で約18分
営業時間:9時~17時
休館日:毎週土曜日(12月~2月の期間)、年末年始(12/29~1/3)
屋久島世界遺産センターについてもっと詳しく↓
まとめ
今回は自然遺産の島、屋久島についてご紹介させていただきました。
日本初の世界自然遺産・屋久島は、登録から32年を迎えた今も手つかずの美しさを保っています。神秘的な縄文杉や固有の動物たちが待つこの島で、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
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