縄文杉登山は初心者にきつい?トレッキングツアーの選び方や難易度を徹底解説
目次
屋久島・縄文杉登山の入門ガイド
屋久島の象徴とされる「縄文杉」は、樹齢7,000年を超えるともいわれる神秘的な巨木で、毎年多くの登山者がその姿を一目見ようと訪れます。
しかし縄文杉までのコースは平坦ではなく、登山初心者にとっては入念な準備が必要です!
◆ガイドなしで縄文杉に行こうとお考えの方
◆縄文杉登山(トレッキング)難易度知りたい方
◆体力が不安だが縄文杉登山に挑戦してみたい方
◆縄文杉登山(トレッキング)がきついと言われる理由を知りたい方
本記事では、初心者が無理なく縄文杉登山を楽しむために必要な基本情報やコツ、準備のポイントを解説していきます。
登山初心者でも安全に挑戦できるよう、ぜひ参考にしてください♪
初心者が縄文杉登山を楽しむ基本情報☆
まずは、縄文杉登山の基本情報やコースガイドをご紹介します。
縄文杉とは?その魅力と人気の理由
縄文杉は、屋久島に生育するヤクスギの中でも特に古い木で、推定樹齢7,000年とされるものもあり、その圧倒的な存在感と神秘的な雰囲気が特徴です。
世界自然遺産に指定されている屋久島の象徴として、また、生命の神秘を体感できる場所として、縄文杉は多くの人々を魅了しています。
その人気の理由には、単に観光地としてだけでなく、長時間歩いて到達する達成感や、静寂の中で自然と対峙する体験があると言えるでしょう。
縄文杉登山の基本ルート(標高差・距離)
縄文杉登山のメインルートは、荒川登山口からスタートし、トロッコ道を進む約22kmの往復コースです。
このルートでは標高差が約700mあり、片道の所要時間は約5〜6時間、往復では10〜12時間ほどかかります。
特に、トロッコ道は序盤の平坦な道ですが、徐々に急な登りが増えます。
往復で10時間以上かかることから、登山経験がない人には「長く感じる」コースでしょう。
縄文杉登山の難易度はきつい?
縄文杉コースは、屋久島でほかに有名な「ヤクスギランド」や「白谷雲水峡」よりは難易度が高く、「宮浦岳」よりは易しいでしょう。
どれほどの難易度なのかを解説します。
どのくらいの体力が必要?
縄文杉登山は、約22kmを歩き切る持久力が求められます。
初心者でも挑戦可能ですが、少なくとも1日10時間以上歩く体力が必要です。
また、登山中はアップダウンが多いため、膝や足腰に負担がかかります。
日常的に運動習慣がない方は、事前にウォーキングやトレッキングなどで体力を養っておくと安心です。
初心者が「きつい」と感じる原因
縄文杉登山が初心者にとって「きつい」と感じる理由はいくつかあります。
第一に、その距離の長さです。
10時間以上歩くことに慣れていない場合、終盤には足が重くなり、疲労感が増してきます。
また、トロッコ道の平坦な道が続くため、単調で退屈に感じることもあります。
さらに、屋久島は年間を通して雨が多く、湿度が高いため、蒸し暑さやぬかるみが体力を奪う原因となることもあります。
また繁忙期は、登山ルートが混み合います。
ゴールデンウィークやお盆の時期は、同じ時間帯に多くの人が歩くので、大変混雑します。
◆屋久島は雨が多く、蒸し暑さや足場の悪さに体力を奪われる
◆コースが混雑しており、ペース配分が難しい
縄文杉トレッキングを成功させよう!
初心者が無理なく楽しむコツ
縄文杉トレッキングは「きつい」と言われながらも、多くの人が訪れる魅力があります。
コツを押さえておけば初心者でも楽しくトレッキングを堪能できるので、初めての方も無理なく縄文杉を堪能するコツをご紹介します!
縄文杉登山のベストシーズンはいつ?
屋久島のでの登山はベストシーズンを押さえておきましょう。縄文杉トレッキングのベストシーズンは、4月から11月です。
特に春や秋は天候が安定し、気温も快適なため、登山初心者にはおすすめの季節です。
ただし、先ほど紹介したようにゴールデンウィークや夏休みなどの繁忙期は混雑が予想されるため、長期休みを外したり平日を狙うと比較的快適に登山を楽しむことができます。
早朝出発が鉄則!
日帰りではなく数日用意するのがベスト
縄文杉登山では、早朝の出発になります。荒川登山口へのバスは始発の5時から20分おきで出ています。
長時間の登山になるため、早めに出発し、日没前の最終バス17時に間に合うように下山しましょう!
宿泊施設の予約や登山口までのアクセスも前もって確認しておきましょう。
事前準備で成功率アップ☆
体力作りや無理のない歩き方を知っておこう
縄文杉登山を楽しむためには、日頃の体力作りが大切です。ウォーキングや階段の上り下りを日常生活に取り入れ、足腰を鍛えましょう。
また、登山中は無理に早歩きせず、自分のペースでゆっくりと歩くことが大切です。
貸切ツアーであれば、ガイドがある程度ペースをを合わせて案内してくれるので、「体力に不安のある」「登り切れるか心配」という方は、貸切にするのがおすすめです。
おすすめの貸切ツアーはこちら↓
トレッキング時のおすすめの服装・持ち物
縄文杉登山では、トレッキングに適した服装や持ち物を入念に準備しておきましょう!
服装は、ケガ防止・日焼防止に長袖が基本です。靴下は厚手で長めのものが良いでしょう。
また、雨具(レインウェア)、水分補給用の飲料、エネルギー補給のための軽食、防寒具は必須アイテムです。
リュックには、応急処置用品や携帯トイレも用意しておくと安心です。
ストレッチ素材、吸水・速乾性素材のトレッキングウェア(怪我防止のため厚手で長めのもの)、防水・防寒用手袋、帽子
◆自分で用意するもの
お弁当、おやつ、飲み物、タオル、ティッシュ、日焼け止め、ビニール袋(ゴミや服を入れるため)、替えのシャツ、携帯用トイレ、常備薬など
◆レンタル可能なもの
登山靴、カッパ・レインウェア上下、バックパック・ザック(ザックカバー付)、ストック、ヘッドランプ、フリース(冬季)
トイレ問題への対策
縄文杉登山道には、トイレが少ないため、携帯トイレを使用します。事前に準備しておきましょう!
縄文杉コースには4カ所の携帯トイレブースが設置されています。
ツアーを利用すべき?
ガイドなしの縄文杉登山との比較
「ガイドなしで縄文杉へ行けるのか」そんな疑問にお応えします!
ガイドなし登山のリスク
ガイドなしの登山は自由度が高いですが、安全確保の面で不安やリスクが伴います。
登山は自然相手のアクティビティです。急な天候不良なども想定できます。
ガイドは危険なポイントを熟知しており、台風で道が封鎖されている・木が倒れている等の現地情報も豊富です!
ガイドなしの登山は、情報量が少なくリスクが伴うでしょう。
ツアーを利用するメリット
ツアーを利用すると、専門ガイドが同行するため安全面でのサポートが得られます。
先ほどもお伝えしたように、ガイドは登山道の状況を把握しており、天候の急変やルートのアドバイスを的確に提供してくれます。
また、プランによっては送迎や装備のレンタルなどのサービスも含まれているため、準備の手間を省ける点もメリットです!
初心者におすすめの縄文杉ツアーを選ぶ際には、ガイド付きのツアーが良いでしょう。
屋久杉についての説明が受けられたり、天候や体力に応じたペース調整もしてくれるため、初心者でも縄文杉登山を楽しめます。
初心者におすすめの縄文杉ツアー
縄文杉を目指す初心者の方にもぴったりなツアーを詳しくご紹介します。
ルートを選べる縄文杉トレッキングツアー
この縄文杉ツアーは、体力に自信のない方でも安心して参加できるように、2つのルートから自分に合ったものを選べるのが魅力です。
荒川登山口からのルートは、トロッコ道を進む平坦な道が多いスタンダードなコースです。一方、白谷雲水峡から出発するルートでは、本格的なトレッキングになるので、登山好きの方に魅力的なコースです。
それぞれの道中では、ウィルソン株や夫婦杉など、屋久島ならではの見どころも楽しめます。
貸切でガイドがしっかりサポートしてくれるので、75歳までの方でも参加することができます。
トレッキングレベルに応じて屋久島の魅力をたっぷりと味わえますよ♪
少人数制で安心!
縄文杉トレッキングツアー
こちらの縄文杉ツアーは、ベテランガイドが少人数制でご案内するので、初心者でも安心!貸切料金にてマンツーマンにもできます。
往復約10時間、充実感たっぷりのトレッキング。縄文杉にたどり着いたときの達成感は格別です!
7200年もの間生き続けてきた生命力を目の当たりにすることができます。
屋久島といえば縄文杉と白谷雲水峡☆
2日間セットで満喫できるトレッキングツアー
トレッキングを存分に楽しみたいなら、2日間にわたる贅沢なこのツアーがおすすめです。
1日目は縄文杉を目指して往復22kmのトレッキングを行い、達成感とともにその壮大な姿に圧倒されることでしょう!
2日目には、白谷雲水峡を散策しながら太鼓岩を目指します。
白谷雲水峡は、苔むした幻想的な空間が広がる『もののけ姫』のモデルとなった場所です。歩き疲れた体も、この美しい風景に癒されるはずです。
ツアー終了後には港や空港への送迎も可能なので、効率よく旅行を楽しむことができます!
↓白谷雲水峡半日の少し短いツアーはこちら
まとめ
縄文杉登山は屋久島観光の醍醐味です。ヤクスギランドや白谷雲水峡より少し難易度が高いですが、事前準備をしっかり行うことで達成感と感動が得られるでしょう!
ベストシーズンや出発時間、持ち物の準備、体力トレーニングを行い、自分に合ったツアーを選んで無理なく挑戦しましょう。
太古より生き続ける雄大な自然、「縄文杉」の姿に触れられる屋久島ならではの特別な体験が待っています☆
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