屋久島のベストシーズンとは?各シーズンの特徴とおすすめツアーをご紹介!
目次
屋久島のベストシーズン
壮大な自然が美しい屋久島のベストシーズンは、何を目的に屋久島を訪れるかによって異なります。
屋久島の自然は、季節とともに景色が移り変わるため、様々なシーンで森の生命力を感じられるでしょう。
山々の新芽が芽吹き、色とりどりの花が咲き、豊富な雨の恵みは透明で美しい沢へと姿を変えます。
また、涼しくなると森の木々は紅葉し、寒さが増すころ山は雪に覆われるのです。
そのため、屋久島のベストシーズンはこの時期と決めてしまえるものではなく、目的や季節ごとに様々な楽しみがあると言えます。
今回は、屋久島のベストシーズンについてご紹介させていただきますので、ぜひ参考にしてください!
屋久島ってどんな島?
屋久島は、鹿児島県の最南端から約60㎞の海上に位置する島です。
円形に近い五角形の島の面積は504.88㎢、周囲は約132㎞あり、豊かで美しい自然が残されています。
海の湿った風が山にぶつかるため、豊富な流水や湧水に恵まれているのです。
また、宮之浦岳を含む屋久杉自生林など、屋久島の約21%の自然の生態系が、ユネスコの世界遺産に登録されています。
標高2000mに迫る山岳は、シイやウラジロ、屋久杉やササなど、標高によって植生が変わります。
屋久島への行き方
屋久島への行き方は、飛行機や新幹線、船といくつかの種類に分かれています。
飛行機は、大阪・福岡・鹿児島から屋久島行きの直行便があります。
他の地域から行く場合は、これらの空港で乗り継ぎが必要です。
新幹線または特急なら、各地域から鹿児島中央駅で屋久島行きの飛行機に乗り換えます。
船を利用するなら、鹿児島県の谷山港・鹿児島港から、屋久島の宮之浦港・安房港行きがあります。
結論!屋久島旅行のベストシーズンは?
屋久島旅行は、いつ頃がベストシーズンでしょうか。
年間を通していつ訪れても様々な体験や景色を堪能できますから、まずは目的を絞った方が良いでしょう。
屋久島の季節は、梅雨や夏の海、冬の積雪など、それぞれ趣があります。
湿度が高い梅雨の季節は、森の苔が美しく木々の隙間から入る光が幻想的です。
日差しが強くなる夏は、透明な海や豊富な雨によって育まれた森と一体になれます。
日々変化する景色からは、春の新緑、夏の青い海、秋の紅葉、冬の雪山や樹氷など広大なスケールを思う存分味わえます。
あなたにとっての屋久島のベストシーズンを探しに、季節ごとに訪れたくなりませんか?
屋久島の春の特徴
屋久島の春は、山の木々や生物の変化を一番感じることができる季節です。
春の山は、カエデや常緑樹の新緑が芽吹き、山桜やサクラツツジなどの野生種の花が咲きます。
1年で最も花が多く咲き、色とりどりになる森の美しさは絶景です。
春には、屋久島の安全祈願を祈る「森開き」や「水開き」の神事、五穀豊穣を願う「宮之浦の春祭り」も行われます。
また、アオウミガメが海岸に戻り、産卵する光景が確認される季節でもあります。
屋久島の春の気候は?
屋久島の春の気候は、雨が降るとまだ寒さが残ります。
標高が高い山に雪が降る年もあるほどです。
寒い日や暖かい日がありますが、大雨ごとに暖かくなり、気温も上昇します。
暖かく湿った空気は、局地的な雨の発生や数日雨が続くなど、天候にも影響するのです。
屋久島の春に楽しめるツアーは?
屋久島の春に楽しめるツアーは、自然の新鮮な空気を満喫できるトレッキングとSUPがおすすめです。
トレッキングツアー
屋久島のトレッキングツアーは、沢のせせらぎを聞きながら苔に覆われた森や、雄大な景色を堪能できます。
春のトレッキングは、新緑の森を進むと鳥の声が聞こえ、ヤクシカ、ヤクザルなどの動物に出会えるかも知れません。
SUPツアー
SUPツアーは、穏やかな水面に浮かべたボードに立って、パドルを漕いで進み、景色などを楽しむアクティビティです。
屋久島の透き通った海は、海底まで綺麗に見えるため、魚やサンゴなどの生き物や、雄大な景色をゆっくり観察できます。
屋久島の夏の特徴
屋久島の夏は、一年のうちで一番賑わいがあり、大自然を満喫できる季節です。
「一湊浜祭り」の様々なイベント体験や、「海水浴場開き」が行われ、屋久島の海を存分に楽しめるでしょう。
海岸では、春に産卵したウミガメの赤ちゃんが孵化する光景を観察できます。
ただし、この時期の屋久島は、台風の通り道になることが多くあります。
勢力が強い台風が通過すると、飛行機や船、島内の交通機関は停止する可能性があることも覚えておきましょう。
屋久島の夏の気候は?
屋久島の夏は暖かい気候が続き、台風が来ない間は晴天率も高く、年間を通して2番目に雨の少ない季節です。
夏は日が長く気温も高くなるため、南国の強い日差しによる熱中症や、脱水症状に気をつけましょう。
屋久島の夏に楽しめるツアーは?
屋久島の夏に楽しめるおすすめのツアーは、美しい海の世界に夢中になるシュノーケリングやSUPです。
シュノーケリングツアー
屋久島の美しい海を楽しめる、シュノーケリングツアーに参加してみませんか?
黒潮が入ってくる屋久島の海中は魚の種類が豊富で、運がよければウミガメに出会えることもあるかも知れません。
シュノーケリングは、コツをつかむと比較的簡単なアクティビティですから、初めての方も安心して楽しめます。
SUPツアー
SUPに初挑戦する場合でも、慣れてくると自由に好きな方向へ進めるようになります。
穏やかな川や海の水面を進むと、周囲の景色と一体になる感覚を味わえ、透き通った海を泳ぐ生物を間近で観察できます。
SUPは自然の中で水面に揺られながら、最上級の開放感を満喫させてくれる体験となるでしょう。
屋久島の秋の特徴
屋久島の秋は、山々の見事な紅葉や、神秘的な神事が見られます。
例えば「やくしま森祭り」「岳祭り」「やくしま夢祭り」は、それぞれ異なる特徴があります。
幻想的なキャンドルライトに、屋久島の集落ごとに行われる体験や1万4千個の灯篭など、それぞれに違った祭の様子を楽しむのもまた一興。
さらに、屋久島の山々に訪れる秋は、川に映る色とりどりの紅葉と、静寂な森に流れるせせらぎなどによって、癒しの時間を与えてくれます。
屋久島の秋の気候は?
直射日光が幾分和らいで少し涼しくなり、日照時間も短くなっていきます。
春と同様に気温差が大きいですが、秋晴れが続くと非常に快適に過ごすことができます。
屋久島の秋は、晴天に恵まれる日も多く、静かな山や森の景色を観察するのに適した季節です。
屋久島の秋に楽しめるツアーは?
屋久島の秋に楽しめるツアーは、残り少ない夏の気候を楽しむマリンスポーツやダイビング、深まる秋を観察するトレッキングなどがおすすめです。
ダイビングツアー
屋久島では、秋が深まるとともに海水浴ができなくなる日も多くなってきます。
ダイビングツアーは、マリンスポーツの装備が整っていれば、屋久島の美しい海や海中の世界を体験できます。
秋のダイビングは夏とは一味違い、今まで見たことがない海の世界が広がっているのです。
トレッキングツアー
屋久島のトレッキングツアーは、紅葉がきれいな秋も大変おすすめです。
森の針葉樹林の原生林や着生植物の紅葉が美しく、豊富な苔の種類や樹木の根は生命力を感じます。
静まり返った森の中で、ゆっくり過ごす時間は最高に贅沢です!
屋久島の冬の特徴
屋久島の冬は山に雪が積もり、暖かい季節とは異なる表情を見せてくれます。
雪に覆われた縄文杉や宮之浦岳は美しく、自然の厳しさを垣間見る体験となるでしょう。
益救神社境内では、「益救神太鼓年越祭」が大晦日に行われます。
年越しの伝統行事は太鼓を打ち合い、松明で人々の厄払いを行うというもので、その光景もまた迫力満点です。
他にも、「サイクリング屋久島」「やくしまトレイルマラソン」も開催されますよ。
屋久島の冬の気候は?
屋久島の冬の気候は、比較的温暖ですが北部と南部で様子が異なります。
北部は北西風が吹くため、気温が低く、天気も曇りが多い特徴があります。
一方、南部は島の中央部にある山で北風が遮られるため、晴れの日が多く、穏やかで暖かい気候です。
また、1年で最も降水量は少ない時期ですが、寒波が来ると高い山は雪に覆われます。
屋久島の冬に楽しめるツアーは?
屋久島の冬に楽しめるツアーは、自然を深く知り感じることができるエコツアーや、カヌーがおすすめです。
エコツアー(島内観光)
エコツアー(島内観光)では、屋久島の自然環境や動植物の生態、仕組みを知りながら自然を感じられます。
縄文杉や屋久杉の巨木、苔や渓谷など手付かずの自然には、地球の力強さや偉大さを実感するでしょう。
カヌーツアー
ゆったりとした自然を満喫できるカヌーツアーは、川の水面を進みながら、自然を五感で感じることができます。
カヌーの上で過ごすと、川や海の水面に反射する木々や景色、川のせせらぎや鳥の声、雲が流れる光景にリラックスできる時間となるでしょう。
まとめ
今回は、屋久島のベストシーズンをご紹介させていただきました。
どの季節も趣があり、1つに絞るのが難しいかも知れません!
新緑が鮮やかな春、美しい海を堪能する夏、赤や黄に染まる秋、白い世界に覆われた冬は、すべて屋久島の自然美です。
目的や季節ごとに屋久島の観光を比べ、自分だけのベストシーズンを探してみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。