日本初の世界自然遺産 屋久島のマングローブ!種類や見られる場所をご紹介
目次
屋久島のマングローブ
日本で初めて『世界自然遺産』に指定された屋久島は、神秘的でパワースポットの島として多くの人々を魅了しています。
屋久島では、水辺にマングローブ林が広がり、自然の素晴らしい景色にとても感動することでしょう。
日本ではなかなか目にすることがないマングローブ自生地ですが、屋久島では1種類のメヒルギの群落を見ることができます。
日本では沖縄をはじめ、沖縄の一部の離島、鹿児島の屋久島でしか見ることができない希少な亜熱帯性植物がマングローブなのです。
屋久島ってどこにあるの?
屋久島は鹿児島の離島であり、東シナ海に浮かぶ島です。
鹿児島市から南へ約130キロ、また九州最南端佐多岬より約65キロの位置にあります。
鹿児島の離島の中では、奄美大島に次いで2番目の大きさとなり、日本全体の離島の中でも7番目の面積を誇っているのです。
屋久島の南には、種子島があり、合わせて大隅諸島を形成しています。
さらに南に下ると、鹿児島の人気の離島、奄美大島もあります。
鹿児島の離島ということで、アクセスが不便というイメージがある人もいるかもしれません。
ですが、鹿児島空港より飛行機で40分ほどのフライト、または高速フェリーを使って2時間弱でアクセスができ、それほど不便ということもありません。
また、福岡空港や大阪伊丹空港からも屋久島への直行便が運航しており、比較的便利に行くことができます。
世界遺産の屋久島
1993年に日本で初めて、世界遺産に登録された屋久島は”神様が宿る島”と呼ばれ、パワースポット巡りが大人気です。
島の約90%が森林であることから、多種多様な動植物が生息しています。
神様の使いと言われる『ヤクシカ』も生息しており、トレッキング途中で出会えることも。
ジブリ映画のモデルともなった”苔むす森”がある白谷雲水峡、樹齢7000年と言われる縄文杉、エメラルドグリーンの川が広がり、さらにマングローブ林までも見られます。
また、九州最高峰の宮之浦岳をはじめ、標高1800メートルの山々が連なることから、『洋上のアルプス』と呼ばれており、ダイナミックな景観を眺めることができます。
屋久島は、緑の深い森、美しい川、海、山、すべてを楽しむことができる島なのです!
屋久島で見られるマングローブの種類
日本ではなかなか見ることのできないマングローブ林。
世界全体では100種類ものマングローブがあるのですが、日本国内には7種類しか自生していないのです。
ここでは、屋久島で見られる希少なマングローブの種類や、見られる場所などをご紹介します。
メヒルギ
屋久島には、マングローブ植物の1つである『メヒルギ』が群落しています。
メヒルギはヒルギ科の一種で、日本では屋久島、奄美大島、種子島、沖縄でしか見ることができない希少な植物です。
屋久島では、『栗生(くりお)』だけに群落しており、町の天然記念物にも指定されています。
メヒルギは、寒さにとても強いマングローブで、樹木は高いものになると7メートルから8メートルほどとなり、初夏には白い花が開花して可愛らしい姿を見せてくれるでしょう。
また、栗生のマングローブでは、潮の満ち引きによって水没したり、地上に現れたりする姿が観察でき、大自然のパワーに圧倒されます。
栗生川周辺に生息しているメヒルギのマングローブ林、ぜひ間近で見てみましょう。
他にも、マングローブのそばでは、カニや魚などの姿も合わせて見られますよ。
屋久島のマングローブで楽しめるアクティビティ
鹿児島の離島、屋久島で楽しめるマングローブのアクティビティをご紹介していきます。
沖縄と鹿児島でしかできないマングローブ林のアクティビティをぜひ満喫してくださいね。
マングローブカヌーツアー
屋久島の栗生川で楽しめるアクティビティの1つ『マングローブカヌーツアー』は、子供から大人まで大人気です。
透明度の高い屋久島の川は、森の方へ近づくとエメラルドグリーンに見え、河口周辺になるとコバルトブルーという風に、色合いの変化も楽しめます。
晴れた日には、4~5メートルの深さまで見渡すことができ、水中の美しさに感動することでしょう。
屋久島のマングローブカヌーツアーは、栗生川汽水域からスタートをするため、海に生息する魚、サンゴ礁などが見られ、さらにどんどん進んでいくと神秘的なマングローブが自生しているのを眺めることができます。
夏のシーズンは、栗生川汽水域でウミガメを見ることができるかもしれません。
ウミガメの産卵地としても有名なのが、屋久島です。
カヌーツアーでは、水上から神秘的な深い森を眺めたり、マングローブ林を見たりと、屋久島でしかできない体験がもりだくさんです。
また、屋久島のマングローブカヌーツアーは、年間を通して楽しむことができます。
春のシーズンには、桜や新緑を楽しみながら、また夏の時期はカヌーから川へ飛び込んで泳いでみたりして川遊びを満喫しましょう。
トレッキングツアー
屋久島で大人気のトレッキング、縄文杉を目指す本格的なコースから、ハイキング感覚でお子様と楽しめるコースなど、さまざまなツアーがあります。
屋久島のシンボル的存在の縄文杉は、樹齢2000年から7000年と言われており、一度は間近で見てみたいパワースポットですね。
縄文杉トレッキングツアーは、往復の距離が22キロ、所要時間が10時間ほどの長時間トレッキングとなり、本格的な登山コースです。
荒川登山口からトロッコ道を歩き、ハートの形のウィルソン株、夫婦杉、幻想的な苔や屋久島にしか生息しない多種多様な動植物を眺め、野生のヤクシカやヤクザルの姿を見て、長時間のトレッキングの疲れもどこかに行ってしまうような、ワクワクの体験ができるでしょう。
また、縄文杉トレッキングと肩を並べるほど大人気コース『白谷雲水峡トレッキング』では、ジブリの映画のモデルともなった風景を見ることができ、とても神秘的な体験となります。
もののけ姫の映画のイメージとなった『苔むす森』には、幻想的な景観が広がり、感動すること間違いなし。
雨に濡れた苔、霧に包まれた神秘的な苔むす森の様子、または新緑の時期の生き生きした苔など、時期や天候によってさまざまな顔を見せてくれます。
ジブリの映画に入り込んだかのような風景は、とてもフォトジェニックです。
さらに、屋久島人気のトレッキングコース『ヤクスギランドトレッキングツアー』は、初心者の方やお子様連れの方、年配の方にとてもおすすめです。
ヤクスギランドトレッキングは5つのコースがあり、自分の体力や滞在時間に合わせてプランを決めることができます。
太古の森を楽しめ、美しい川、マングローブ林を見られるコースがさまざまありますので、ぜひ屋久島ではトレッキングを楽しみましょう。
エコツアー(島内観光)
屋久島の『エコツアー(島内観光)』では、熟練のガイドさんと共に島の見どころを回ることができます。
午前か午後の半日や丸1日使ってのエコツアー(島内観光)があり、滞在時間に合わせて選ぶことが可能です。
屋久島で外せない観光スポットの『千尋の滝』は、落差が60メートルもあり、とてもダイナミックな景観を見ることができます。
さらに屋久島で最大の滝『大川の滝』は、落差が88メートルあり、圧巻の迫力です。
日本の滝百選に選ばれている大川の滝では、マイナスイオンをたっぷりと浴びてリフレッシュができるでしょう。
世界遺産の道と呼ばれる『西部林道』は、栗生、永田集落を結ぶ海沿いの約20キロの森林の道です。
森林に囲まれており、別名『緑のトンネル』と呼ばれています。
緑のトンネルでは、運が良ければヤクシカやヤクザルに出会えることも。
また、巨大なガジュマルの木や屋久杉などの手付かずの自然を見ることができ、屋久島らしい景色に魅了されることでしょう。
さらに、自然休養林に指定されている『ヤクスギランド』で、樹齢数千年以上の屋久杉を眺めたり、短いトレッキングコースを歩いたりして、深い森を肌で感じましょう。
エコツアー最大の目玉となる『紀元杉』は、トレッキングをしなくても、車の窓から見ることができ、大人気の観光スポットです。
紀元杉は、樹齢3000年を超える巨杉で、とても神秘的な姿と雰囲気をまとっています。
春にはヤクシマシャクナゲやツツジが見られ、秋には美しい紅葉も眺められます。
屋久島観光で外せない観光スポット巡りができるエコツアー(島内観光)に参加して、屋久島を満喫しましょう。
まとめ
屋久島の栗生に広がるマングローブ林をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
屋久島では、日本国内で希少なマングローブカヌーの体験ができます。
ぜひ、屋久島で美しい景色を眺めながら、マングローブカヌーを楽しんでみてください。
自然豊かな屋久島では、身も心も癒されること間違いなしです。
ぜひ次の旅行先の選択肢として、検討してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。